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志段味古墳群平坦コース

志段味古墳群平坦コース

志段味古墳群平坦コースをご紹介します。

 

所要時間の目安:120分

 

コース

集合:ゆとりーとライン「上志段味バス停」

 

または、「勝手社」のいずれかで待ち合わせ。

 

「上志段味バス停」から「勝手社」へは

 

写真の先にバローの看板が見えますが、その交差点をバロー側に渡っていただくと前方左手に林が見えます。

そこが勝手社です。

 

勝手塚古墳

勝手塚古墳は墳長53mの帆立貝式古墳です。6世紀前半の築造と考えられています。古墳自体に加え周溝と周堤が良く残っています。

 

墳頂には勝手社が鎮座しています。テラス部分や周堤から円筒埴輪、蓋形埴輪が出土しました。レプリカの円筒埴輪が飾られており、埴輪について学ぶことができます。

 

 

河岸段丘

勝手塚古墳から「体感!しだみ古墳群ミュージアム」を抜けると庄内川によって形成された河岸段丘を見ることができます。

 

「体感!しだみ古墳群ミュージアム」の見学をコースに入れることもできます。

ただし、入館料が必要です。(そのまま展示のガイドをご希望の場合は、同行するガイドの入館料も必要です)

 

段丘上の古墳(西大久手古墳、大久手3号墳、東大久手古墳)

西大久手古墳は墳長37mの帆立貝式古墳、墳丘は土取りなどのためほとんどなくなっており、周溝とわずかな高まりを残すのみです。発掘では、円筒埴輪、鶏型埴輪、須恵器、巫女型埴輪、馬形埴輪の破片が出土しています。埴輪から5世紀半ばの築造と考えられています。

 

巫女型人物埴輪は東日本で最古級と考えられ、進んだ文化がヤマトからもたらされていることからも、ここに葬られた人物とヤマト政権との結びつきを想像させます。

 

大久手3号墳は、1辺が約14mの方墳で、西大久手古墳とほぼ同じ築造時期と考えられています。

 

東大久手古墳は、5世紀末の築造と考えられており、円筒埴輪が出土しました。

 

この辺りで、前方を眺めると、東谷山が望めます。名古屋市内の最高峰ですが、標高198mです。名古屋市はいかに土地が低いかがわかります。

 

東谷山山頂には尾張戸神社古墳、中社古墳、中腹には南社古墳という古墳時代前期の古墳があります。

この辺りを見渡す聖なる山だったのかもしれません。

 

マメナシ

東海地方に分布する、絶滅危惧種であるマメナシが自生しています。

 

春、桜の季節には白い花を咲かせます。

 

小さな梨のような実をつけます。

 

近くには、大久手5号墳、大塚2号墳、大塚3号墳があります。

 

 

志段味大塚古墳

志段味大塚古墳は5世紀後半の築造と考えられる墳長51mの帆立貝式古墳です。

 

現在は、造られた当時の形に復元されています。貼り石ふうの葺石や水鳥、鶏、蓋、円筒の埴輪のレプリカが見られます。

 

墳丘には木棺のレプリカが置かれ、馬具や鏡などの副葬品の解説盤があります。

白鳥塚古墳

白鳥塚古墳写真(名古屋市)
白鳥塚古墳(名古屋市)

白鳥塚古墳は墳長115m。愛知県下で3番目の規模を誇ります。墳丘がきれいに残っており、前方後円墳の形がよくわかります。4世紀前半の築造と考えられ、志段味古墳群で一番古い古墳です。

 

尾張の首長墓といえる規模と風格をもっています。葺石には石英がちりばめられ、日をあびてキラキラ光る仕組みになっていました。これも当時のヤマトの古墳にみられる築造法で、ヤマトからも大きな地位を認められた人物の古墳ではないでしょうか。

東谷山白鳥古墳

東谷山白鳥古墳写真
東谷山白鳥古墳

最後は、東谷山白鳥古墳です。名古屋市で唯一、完全な形の横穴式石室を見ることができます。

 

古墳時代後期には、この辺りから東谷山の麓にかけて群集墳が造られました。

 

駆け足で見てきましたが、ミュージアムの見学を除けば、所要時間120分程度です。

 

詳しい古墳の説明や、地域に残る伝説・伝承はガイドたちから聞いてくださいね。

基本的には東谷山白鳥古墳で解散です。

 

東谷山白鳥古墳からお帰りは、交差点をまっすぐわたると名古屋方面へ向かう、ゆとりーとラインの「東谷橋バス停」があります。

 

JRで移動をお考えの方は、交差点を右折し、徒歩10~15分ほどで「JR高蔵寺駅」に出られます。