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2019年6月8日現地学習 庄内川北岸の古墳探索(春日井市堀ノ内~高蔵寺)

6月8日   雨も降らず、古墳巡りには良い天気で歩くことができました。

 

我々、「歴史の里マイスターの会」は愛知県守山区の志段味古墳群やその周辺の古墳を中心にガイド活動をしています。

また、会員の多くは今年3月にOPENした「体感!しだみ古墳群ミュージアム」のボランティアに登録して古墳のガイドや展示室のガイドをしています。

 

大阪の百舌鳥古墳群・古市古墳群が世界遺産登録される可能性が高くなり、古墳が注目されており、我々のガイドに申し込んでくださる方、ミュージアムを訪れてくださる方も増えています。

 

案内する我々も、まだまだ勉強不足ではありますが、来てくださった方々に「しっかり説明したい」と様々な古墳を巡ったり、博物館・展示室を訪れて知識をアップしようとがんばっています。

 

今回は、新しく仲間に加わった会員も増えたので、3年ほど前に一度研修したコースを再研修しました。

 

守山区と庄内川の対岸にあたる春日井地区の中でも、古墳時代前期、後期の古墳がある神領~高蔵寺の間を歩きました。

 

①高御堂古墳→神領第1号墳→三明神社古墳→大留荒子古墳→親王塚古墳→天王山古墳→気噴第7号墳→高蔵寺第3号墳

 

のコースです。古墳がお好きな方にはお勧めのコースです。

 

我々、歴史の里マイスターの会にお声がけいただけたら一緒に古墳巡りさせてもらいますよ!

高御堂古墳
高御堂古墳

写真(上)は高御堂古墳を巡っている様子です。

墳長63mの前方後方墳で、古墳時代前期の築造と考えられています。志段味古墳群には前方後方墳はなく、こちらも志段味古墳群では出土していない壺形埴輪(二重口縁壺)が出土するなど、対岸のとの違いが興味深いです。

三明神社古墳
三明神社古墳

大留荒子古墳

 

荒子公園内に移設された、直径約10mの円墳

7世紀前半の古墳と考えられています。

 

しっかり中も懐中電灯で照らして見学!

 

古墳見学をあまりしたことのない方へ

 

懐中電灯を持ち歩くことをお勧めします。

横穴式石室を見学するときとても役立ちます。

親王塚古墳は直径15mほどの円墳で、こちらも横穴式石室の古墳です。

 

神明社の境内にあり、後醍醐天皇の皇子 宗良親王もしくは護良親王の遺品を埋葬したとの伝承が残ることから名前がついたようです。

 

志段味古墳群の勝手社にも南北朝時代に南朝の人が勧進したとの伝承があり、つながりを感じます。

天王山古墳は、高御堂古墳と同じく壺形埴輪(二重口縁壺)が出土していて、4世紀後半の築造と考えられています。

 

ここでお昼休憩。近くには喫茶店やラーメン店などもあり、お昼の準備をしていなくても大丈夫でした。

午後からは少し歩いて気噴7号墳へ

 

河岸段丘の段の上にありました。江戸時代の絵図にはこの辺りには複数の古墳が点在していたようです。

 

東谷山山ろくにも群集墳が見られますが、対岸にもいくつかの古墳が固まって存在していました。

最後にまた少し距離を歩いて高蔵寺三号墳へ

(ごめんなさい、写真は3年前に撮ったものです。)

 

ここの石室は大きくて立派でした。

 

三年前の研修時より会員の会話がよりマニアックになっており、少しずつ知識がアップしていることを感じました。

 

そして、いつも古墳巡りは会員同士の親睦が深まり、大切な行事です。

 

こんな私たちと一緒に活動してみませんか。

会員を募集しております。

7月はこれらの古墳の副葬品も含めて、春日井の古墳の出土物を見学に行く予定です。