
2019年11月6日
歴史の里マイスターの会の現地研修にて富加町を訪れました。
当日は雲一つない快晴でした。
JR高蔵寺駅で集合し、太多線、長良川鉄道を乗り継いで富加駅へ。
長良川鉄道は単線で1両編成のかわいい電車。

富加駅はとってもノスタルジック。
古墳見学が目的でしたが、この電車や駅の風景にも大変感動しました。
参加者みんなで写真撮影大会がはじまり、にわか鉄道ファンが急増しました。
駅にタクシーを呼んで富加町郷土資料館へ

富加町では、2020年春から地域の歴史や見どころを伝えるためのガイドを新設する予定だそうです。
そのガイドさんたちが案内に来てくれました。
我々歴史の里マイスターの会の本拠地の志段味古墳群に、先日視察にも来ていただきました。
こんな交流ができてとっても嬉しいです。
ガイドさんの説明を受け、古墳について(特に夕田茶臼山古墳を中心に)、半布里戸籍(現存する最古の戸籍)について詳しく教えていただきました。

そこから学芸員さん、ガイドの皆さんと一緒に古墳巡りへ。
杉洞1号墳→蓮野古墳→夕田茶臼山古墳
の順で巡ります。
弥生時代後期から古墳時代にかけて築造された古墳(墳丘墓)で前方後円型の墳形が採用されたこと、築造の方法、器台や壺などが墳丘に埋められていたことなど、とても興味深い古墳です。

夕田茶臼山古墳は丘陵の上にあり、丘陵を削って平らな部分を造り、そこに土を盛っています。
前方後円墳の形をしており、3世紀中ごろの築造と考えられるそうです。3世紀中ごろといえば、魏志倭人伝にみられる卑弥呼のいたころと近く、おなじころに富加町にすでに前方後円墳を作る文化がもたらされていたのか。
この地方の弥生から古墳時代にかけてを考える上で重要な遺跡であると感じました。
我々も会の研修会で各地の古墳を巡り、学習することでより深くまなび、そしてまた疑問も膨らみ、でもそれが楽しくて、少しずつレベルアップしているのが嬉しいです。
最後には「干し柿にしてください」と柿までいただきました。
富加町の学芸員さん、ガイドの皆様、あたたかいおもてなし有難うございました。
また、お互いに交流できることを楽しみにしております。