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桜田・あゆち潟にみる古墳と勝景

笠寺台地(現名古屋市南区)にある古墳およびその周辺にある神社を訪ねました。

桜本町駅から、梅雨の合間、曇り空の下、いざ出発です。昔の街道を偲ばせる道をたどっていくと、まずは鳥栖神明社古墳。

直径30mの円墳(説明板には箱型前方後円墳)です。

神社についての解説は、名古屋にお詳しいO氏にお願いしました。

次は鳥栖八剣社古墳で、笠寺台地東縁にあります。平成15年の調査で、造出し付き円墳(帆立貝式古墳ではなく)と判明しました。直径50mの円丘部と長さ12mの方形部からなります。4世紀後半から5世紀初頭に、天白川を意識して築造されたと考えられます。草薙剣の盗難事件とは?暑さ対策のため途中休憩しました。

しばらく進むと、村上社の大きなクスノキに出会いました。見上げるばかりです。近くの桜八幡社には、万葉歌碑があります。あゆち潟を見おろす勝景の地です。「桜田に鶴鳴き渡る...」(高市黒人(たけちのくろひと))の歌から引き潮の干潟で餌をあさる鳥たちを思い浮かべます。さらに、魚型土器が見出された桜田貝塚へ。続いて見晴台考古資料館。ここでしばし休憩をとりました。

さらに、笠寺台地西縁にある桜神明社古墳へ。直径36mの円墳で、ここでは、最近の調査についての説明もありました。5世紀末~6世紀前半の古墳です。続いて大きなサボテンの横を通ると、かつての東海道と塩付街道の交差点に出ます。富部神社では重要文化財の本殿は、奥に潜まっていました。やがて、出発地に戻り、雨なしの半日を無事終えて、解散となりました。