奈良県天理市の古墳と万葉歌碑を訪ねました。奈良古墳巡り第5弾です。
独特の雰囲気の街の中をまず天理参考館に向かいました。布留(ふる)遺跡の展示があります。
西山古墳は1段目が前方後方形、2・3段目が前方後円形の古墳(墳長190m、4世紀)です。
石上(いそのかみ)神宮あたりでみかけた万葉歌碑です。
石上 布留の神(かむ)杉 神びにし われやさらさら 恋に逢ひにける (巻10―1927)
(石上の布留の神杉のように神々しく年とってしまった私が、またまた恋に逢ったのかなあ。)
未通女(をとめ)等が 袖振る山の 瑞垣(みづかき)の 久しき時ゆ 思ひきわれは (巻4-501)
(神おとめ達が神を迎える袖を振る、布留山の社の瑞垣が年久しいように、長い月日をずっと恋いつづけて来たことだ。私は。)
石上神宮は布留山の北西麓に鎮座し、武門の棟梁である物部氏の総氏神として信仰されています。古代の日朝関係を知る上でも貴重な七支刀(ななつさやのたち)が残されています。ここでは数多くの酉の出迎えを受けることになりました。
和爾下(わにした)神社は前方後円墳(約105m、4世紀末~5世紀初頭)の後円部分の上にあります。
東大寺山古墳(全長130m、前方後円墳、4世紀後半)は天理の施設内にあり、許可を得て上りました。大きな竹の子が目立ちます。中国後漢時代の年号(中平 184~188)をもつ金象嵌の大刀が出土しています。ワニ氏の有力者の墓と考えられています。
赤土山古墳(全長106.5m、前方後円墳、4世紀後半)の後円部の先端に造出しがあります。墳丘では円筒埴輪列のほか、家形埴輪、短甲型埴輪、盾形埴輪などが出ています。