2020年3月予定の五色塚古墳への研修が、2年8ヵ月ぶりに実施できました。(2022年11月16~17日)
まず垂水駅から最短ルートを辿って後円部西側に出ました。
素晴らしい眺めが一望できます。
鰭付円筒埴輪などが2200本並び、千壺古墳とも呼ばれる由縁となっています。
前方部の葺石に当時の黒っぽいものが使われ、後円部にはきれいな現代の石が葺かれていると、加納学芸員さんから解説がありました。
さらに日本書紀によると、仲哀天皇の偽陵として作られ、葺石は淡路島から運ばれたとの話があり、メンバーの一人Oさんからも文献による詳しい説明がありました。
そのあと海辺に出ると、明石海峡を通る船の往来や、海峡大橋を目の前にして、弁当を広げゆったりとした気分に浸ることができました。
ほのぼのとあかしの浦の朝霧に嶋がくれ行く舟をしぞ思ふ(古今9-409)
次に神戸市埋蔵文化財センターへの移動です。ここでは山田学芸員さんによって企画展「元素でたどる考古学」を解説していただきました。
朱(硫化水銀)が付着した頭蓋骨が特に印象に残ります。肉についた朱は肉が無くなった後もそのまま残るのは不思議な気がします。
酸素同位体による絶対年代測定、ミューオンを使った内部構造の探索といった最新手法についても言及がありました。
あと神戸の中心地に近い元町へと移り、久し振りの多数のメンバーによる会食となり盛況のうちに終えることができました。