2024年10月20日(日)、さわやかな秋晴れのもと、なごや点訳ネットワークの皆さん(視覚障がい者8名、サポータ13名、計21名)をマイスターの会の8名でガイドさせていただきました。しだみゅーの服部学芸員による全体説明のあと、4班に分かれ、ミュージアム展示室、西大久手古墳、志段味大大塚古墳、白鳥塚古墳を巡りました。
展示室では、視覚障がい者の皆さんに古墳の模型や埴輪のレプリカを触ってもらいながら、服部学芸員から古墳の構造や埴輪の基本をわかりやすく解説していただきました。



また、西大久手古墳手前にあるジオラマでは、志段味古墳群全体のイメージをつかんでいただきました。

さらに、西大久手古墳では発掘された葺石を実際に持ってもらい、その重さを実感していただきました。
志段味大塚古墳では墳頂に昇って棺や埴輪のレプリカに触れ、墳裾の造り出しでは発掘された「本物」の葺石に触れて古代を感じてもらいました。また、正面と裏側の葺石に触れてもらい、その貼り方の違いから「手抜き」を感じ、笑いが起きていました。




白鳥塚古墳では60段余りの階段を上り、墳頂に敷き詰められた白石に触ってもらいました。
墳頂から降りたら、くびれ部にある「復元された葺石」を触ってもらいました。



今回、ガイドするにあたって「できるだけたくさん触ってもらって古墳、古代を感じてもらおう」ということに力を注ぎました。
参加された視覚障がい者の方やサポートの晴眼参加者の方からは、
「実物や模型に触れたり、歴史の場所に身を置いている感じがしてよかった」
「いろいろなものに触ることができ、想像力がより高まり、遠い昔に思いを馳せながら見学できました」
「いろんな伝説の話が聞けてよかったです。こんなにたくさんのものに触ることがあまりなかったので新鮮でした」
「ほぼマンツーマンでガイドさんが説明してくれたので色々と質問しながら見学できてよかった」
などの感想をいただき、我々の思いが通じたと実感しました。
また、今回ガイドにするにあたって新たな視点を得ることができ、我々にとっても、とてもいい経験になりました。 (終)