数日前からの雨予報に反して曇り空の下、各務原・犬山古墳巡りはメンバー16名参加で行われました。

まず、名鉄各務原線羽場駅から10分で坊の塚古墳に着きました。邇波(にわ)氏3代目の王の墓と言われ、墳丘長120mを誇る前方後円墳(4世紀末)です。
ここで発掘調査に携わった学芸員の近藤さんから詳しくお話を伺うことができました。圧巻は第1次調査で墳丘斜面途中で偶然蓋石(3m×1mの長方形)が見付かり、それが後円部墳丘頂点の大きな穴(4~5m径、深さ2mほど)の盗掘後から出てきた4枚の蓋石の1つが落とされたものと聞いたときの話の面白さでした(筆者の勝手な感想ですが)。
円筒埴輪や土師器のほか、食物形土製品(魚・餅)あるいは滑石製の勾玉や管玉が出土しそれらを実際に手に取ってみることができたのも楽しかったところです。

1時間以上の見学の後、衣装塚古墳(4世紀末~5世紀前半)に移動しました。岐阜県最大の円墳(径52m)。ただし、西側の空安寺へ古墳が拡がっているかどうかは調査待ちです。ランチの時間も気になり、上に昇らずに次に進みました。
二ノ宮神社古墳へ。6世紀後半築造で、横穴式石室がのぞけます。
いよいよ中山道鵜沼宿の町屋館・脇本陣に到着。若干の説明を受けながらも、早々に隣の花の木の店に辿り着き、きょうのクライマックス釜めしにありつくこととなりました。

充分な休養の後、金縄塚古墳へ。古墳時代中期で円墳あるいは前方後円墳(墳形38m、高さ6m)。墳丘中央部が大きく削られているのを上に上がって確かめることができました。
名鉄で新鵜沼駅から一駅犬山遊園駅まで移動。いよいよ多くの階段を踏み上がり、東之宮古墳へ。途中特徴的なチャートの岩肌を横に見ながら。邇波氏初代の王の墓で3世紀後半築造(墳丘長72mの前方後方墳)。銅鏡11面をはじめ、多くの副葬品が残されていました。

最後に、妙感寺古墳へ。約5世紀の前方後円墳(墳丘長約95m)。邇波氏4代目(最後)の王の墓(ちなみに、2代目の王は青塚古墳に眠っています)。
ここでは皆さん歩き疲れてぐったり状態でした。そして、犬山駅へ到着、解散となりました。無事にけが人もなく終了。ただ、途中スマホの行方不明騒ぎがありましたが、すぐに見つかりました。めでたし。
