午前の部の「図書館で宿題応援」には小学生8名、午後の一般の部には親子3組8名が体験されました。
ハニワづくりは4種類ある埴輪から、選んだ見本の埴輪を手元に置いて制作します。

午前の部のみんなが選んだのは、馬ひき埴輪が2人、盾持ち人埴輪が3人、鶏形埴輪が1人、しだみこちゃん埴輪が2人でした。
制作前に埴輪について学びます。埴輪は円筒埴輪から始まって家や動物、そして、いろんな職業の人物の埴輪が作られました。
埴輪の役目が終わりに近づく古墳時代の終わりごろになると形が大雑把になって、昔〝踊る埴輪〟と呼ばれた、50代以上の人は知っている!?あの姿の埴輪が作られました。こどもから「〝あつ森〟のはにわに似ている」と声があがりました。埴輪を知ったのはゲームからかもしれませんね。今は踊っているのではなく、馬ひき埴輪だと考えられています。
みんなが作った埴輪はずっと手が込んでいます。
作り始めは、初めて触る繊維入りの粘土に苦戦していましたが、中盤からスピードアップして時間内に完成しました。
馬ひき埴輪は見本にそっくりで、ベルトに付けた鎌が上手にできています。
盾持ち人埴輪は帽子や兜がオリジナリティ溢れる作品になりました。アンケートに「かたまらないようにするから」むずかしかったと書いてくれました。手が粘土の水分を吸うので、細かいパーツは手早く作らなければヒビ割れができてしまいますから、硬くならないうちにということでしょうね。
鶏形埴輪は尾羽根をストローで華やかに飾りつけました。トサカなどの細かいパーツもよくできていますね。
しだみこちゃん埴輪を作ったのは小学2年生。ハート形ストーローでつけた♡目のしだみこちゃんや、ディズニーランドのお土産を持ったしだみこちゃんを作りました。

午後の部はどの埴輪も2人が作りました。
そして、私どもにとって嬉しいことが2つもありました。2組の親子が〈体感!しだみ古墳群ミュージアム〉に行ったと教えてくれたこと、大人の参加者がA4サイズ1枚に詰め込んだマニュアルを読んで制作してくれたことです。手順通りに作っている様子を拝見できて幸せになりました。
皆さんに作品を持ってもらい、記念撮影をさせていただきました。
兄妹で鶏形埴輪を作りました。お兄さんは翼を広げたニワトリです。妹さんは余った粘土で卵も作りました。
3人兄妹のお姉さんは馬ひきの細い腕を上手に付けています。お兄さんの盾持ち人は大刀を持っています。妹さんのしだみこちゃんは外はねした髪が可愛いですね。手にしているハートはお父さんに作ってもらいました。

工作好きなご家族はそれぞれ別の埴輪を選びましたが、お父さんにはちょっと驚かされました。昨年から新たに加わったしだみこちゃん埴輪ですが、男性がつくるのは初です!3人ともパーツが取れにくい形に工夫してありますし、表面をきれいに整えていて感心しました。
なぜか、男の子が家族写真とひとり写真を希望しましたので、両方掲載させていただきました。
アンケートで「バランス良く見てくれる。できる時は見守ってくれるのでやりやすい」とお褒めの言葉を頂戴いたしました。私どももとても楽しく教えることができて、つい、写真撮影に夢中になってしまいました。快く撮影に応じてくださいました皆さま、素敵な笑顔をありがとうございます。