御厨古墳群を訪れてみませんか

2026年2月19日(木)会員20名で遠江を代表する御厨古墳群の現地研修を行いました。

 

御厨古墳群は松林山古墳、高根山古墳、御厨堂山古墳、秋葉山古墳、稲荷山古墳の5基からなる古墳の総称で、国史跡です。

 

当日は磐田市埋蔵文化財センターの学芸員さんによる午前は現地解説、午後は展示説明を頂き実りある現地研修でした。

 

御厨駅より遥かに富士山の顔を眺め、河津桜と梅を観賞しての春を感じるに良いお天気に恵まれました。

 

まず、御厨駅の北口より新幹線の通過音を聴きながら秋葉山古墳と稲荷山古墳を訪れました。

この2つの古墳は連誠寺の裏手に存在し、秋葉山古墳は50m程の円墳、稲荷山古墳は50m弱の前方後円墳で築造時期は4世紀後半で、松林山古墳と同時期で地元の豪族の墓と考えらている。

次は新幹線、在来線の高架下をくぐり

御厨古墳群の代表である松林山古墳です。残念ながら新幹線の影響で前方部が半分程が消滅しています。

逆に半分は残したかもしれないとも思います。松林山古墳は全長107mの前方後円墳で築造時期は4世紀後半です。中心部より三角縁神獣鏡、内行花文鏡、貝釧等たくさんの遺物が見つかりました。(東博所蔵)

ヤマト王権と強い結びっきのある豪族の墓と推定されている。

 

至近にある高根山古墳は52mの円墳で築造は4世紀末、松林山の後継者の墓と考えられる。

 

続いては兎山公園の近くにある5基目になる御厨堂山古墳です。35m弱の前方後円墳で築造は5世紀だが、6世紀になって改造された。

最後は古墳群には含まれないが御厨駅に向かう途中にある目隠山古墳を探索する。35m程の円墳が梅の花で艶やかであった。

御厨駅よりお隣の磐田駅まで一駅乗車し、遠鉄バスで2時からの埋蔵文化財センター訪問に備えて、近くでランチタイムとなりました。ランチ会場は3班に別れて2時前にセンター集合。

 

一押しの天宏の天丼は好評でした。さて、午後2時からは午前に現地解説を頂いた学芸員さんによる展示物の解説です。

磐田は日本のほぼ真ん中で、天竜川の東岸に位置し交通の要所でもあり、古代より繁栄をして古墳は900百基以上あります。又、奈良時代には遠江国分寺と遠江国府が置かれた歴史のある地域です。と地形図をみながら解説を頂きました。

 

御厨古墳群の代表的な遺物は東京国立博物館に所蔵されている。

数ある古墳の中から、御厨古墳群の西に位置する堂山古墳より発見された鞆形埴輪、よろい形埴輪や北に位置する見ケ島古墳より出土した10センチ程の土製品の解説がありました。

 

中でも10センチ程の土製品は人、動物、武器、武具、容器等が発見され総数は6000点以上で、その内1064点が重要文化財に指定されています。

土製品は5世紀前半のもので、粘土をこね、焼き上げて作られています。出土場所にはその後古墳が築かれていることから、有力者の墓を造る際に行なわれた、地鎮祭の様なマツリに使った道具であったと考えられる。

種類、量ともに出土例は少なく

古墳時代のマツリや生活の様子が分かる資料として平成25年に重要文化財に指定されました。

 

3時に埋蔵文化財センターでの展示説明を終え、10センチ程の土製品は殆んどの会員が新たな発見と感心を抱いた様子。

3時24分発の遠鉄バスに乗り磐田駅まで約10分。磐田駅より朝の集合場所である浜松駅まで乗車、浜松駅で車内解散をしてそれぞれ帰路につきました。

 

今回、磐田市埋蔵文化財センター様には御厨古墳群の現地解説と埋蔵文化財センターでの展示説明を頂き、新たな発見のある充実した内容の研修となりました。参加者一同より御礼申し上げます。有り難うございました。